─────────ガラッ・・・ ドアが開く音がして、 バタバタと騒がしい足音が 目の前で止まった。 「 み、美優・・! 」 息を切らした一輝は 機械に囲まれた私を見て 一瞬、表情を曇らせたけど そんなのはほんの”一瞬”で、 すぐにパッと笑顔になった。 「 ・・・よかった 」 優斗さんと同じことを言って 大きな溜息をつくと、私を 確かめるように一輝の手が 私の頬にそっと触れた。 「 おきるの、遅すぎ・・・ 」 か細い一輝の声は途切れて 添えられた手は力なく 下ろされた。