全身に、鈍い痛みが走って 私は地面に寝転がっていた。 すぐ目の前に、龍一の携帯が 転がっていて 『 あーあ、かばっちゃうなんて バカな男だねぇ 』 男の低い笑い声が聞こえた。 遠目に見える、真っ赤な服は 「 りゅ、いち・・・? 」 さっきまで、私の目の前にいた 彼の服が、今は真っ赤に染まっていて。