「 詳しくは話せないけど
その人なりに守ろうとしてたんだ。
不器用だけど不器用なりに頭抱えて
面倒なことに巻き込まないように
細心の注意を払ってたつもりだった 」
優斗さんの身に起こったことのように
話す声に力が入っていて、
そのたびに手の力も強くなる。
気づかない間に、私も同じように
手に力が入っていた。
「 女の子は巻き込まれたことにも
気づかずに、その人から逃げて
”追い詰められた”と思って
そのまま身を投げたらしい。
・・・・それからは、女の子に
少しでも償いをしようと
片時も忘れずに生きてきたんだよ。
夢に女の子が出てきたり、
幻影が見えたり、
一時期は眠れなくなって
やつれて、酷い有様だった 」

