優斗さんの言葉を遮って
私が優斗さんを呼ぶと
すぐに返事をしてくれた。





「 その人って・・ 」


「 ・・・・当たり 」


「 え? 」


「 今、美優ちゃんの頭の中にいる
 ”その人”だよ 」




まるで考えを見透かされたように
その人を明かされて、自分でも
納得してしまった。




優斗さんは少し間をあけて
再度、話し出した。






「 今も、一人で過去を背負い込んで
  何もかもを”自分のせいだ”と
  自分を責めながら生きてるバカでね。
  自分の一番大事な人を、自分が
  殺したと思ってるんだよ、そいつ 」







───────バカな奴だよね。
優斗さんの小さな笑い声が
寝室に響いた。
真っ暗で、優斗さんの表情は
見えなかったけど、
片手で目元を押さえているのは
なんとなく分かった。