目を瞑って、話を聞いていたら
”あの人”が自然と浮かんできて
優斗さんに迷惑をかけて
悪戯っ子みたいに笑う彼が
瞼の裏に焼きついた。
「 家に帰ると、その人はお酒片手に
ベラベラと話し出して・・まぁ、
半分は聞き流してたんだけど
途中からまじめに話し出すから
俺もまじめに話を聞いたんだ 」
きゅ、と握られた手に力が入った。
閉じていた目を開けて、優斗さんを
見たけど、やっぱり暗くて
よく見えなかった。
「 ”後悔だらけの人生だからか
小さいことが嬉しくて仕方ない”
その人はそう言って笑ったあと、
”それが怖い”って静かに泣いたよ 」
「 ・・・優斗、さん 」
「 ん? 」

