「 起きてんだろ 」 笑いを含んだ声が 上から落ちてきて 「 まだやんの? 」 楽しそうに弾む低い声。 ”あの人”だった。 意地でも目を開けたくなくて ぎゅっと瞑ると 「 ・・・っ! 」 首筋にチクリと、鋭い痛みが走った。 驚いて、つい目を開けてしまう。 「 っやめ・・・ 」 もう一度、とでも言うように 首筋を舌でなぞられて それにはさすがに声を出してしまった。