「 美優のこと好きだよ 」 逆光で表情は見えないけど 優しい一輝の声に少し安心した。 何でこんなに先を聞くのが 怖いんだろう。 「 ・・・好き、好きだよ 」 「 かず、き・・・? 」 ゆっくり私に近づいてきて 弱弱しく私を抱きしめる。 「 俺じゃ、だめだ・・・ 」 弱々しい掠れた声とともに 一輝の涙が私の首筋を濡らした。