「 美優 」


「 ・・・ん 」








一輝の手が頬に添えられて
触れるだけのキスが落とされる。
それを受け止めながら、私は
違和感を感じていた。









─────────震えてる。






「 美優、俺さ 」








体を離して、立ち上がった一輝の
表情が、夕日のせいでよく見えなかった。