「 美優 」


「 ん? 」


「 花すき? 」


「 ・・うん? 」





”そっか”
短い返事とともに
車は発進した。









「 ・・・一輝 」




しばらくして、一輝の手が
”音”のボリュームを少し上げて





「 この車って、優斗さんの? 」


「 そう、なんで分かった? 」





あの時と同じ洋楽が流れて
少し音が大きいけど、聞き覚えのある
音楽に体が揺れた。