「 ・・・美優? 」


「 へ?あっ、うん! 」





助手席に乗り込んで、
ハンドルを握る一輝を
ジッ、と見ていたら
一輝は横目で私を見て
”なに?”って笑った。





「 バイクしか乗れないんだと思ってた 」





私がそう言うと、
赤の信号でとまった車の中に
しばらく沈黙が続いて、






「 1年留年、俺は一応18歳 」


「 え? 」


「 美優より2歳年上なわけ 」






・・・・あ、そういえば前に
”行ってない”って言ってた気がする。