閉まりかけたドアの向こうから
”気をつけてね”って笑う
優斗さんの声が聞こえて、





「 優斗さん、優しいね 」





一輝のそう声をかけると
驚いたように目を見開いた
彼が私を見下ろした。





「 いや、ない 」


「 なんで? 」


「 ああ見えても俺らと
  やってたこと変わんねーよ? 」





いやいや、だってあの優斗さんが?
金髪や茶髪でもない黒髪の彼が?
メガネで優しいあの人が?








「 いや、それはないでしょ 」





”冗談でしょ”って笑い飛ばすと
隣で苦笑している一輝と目が合って
二人の間に少し隙間ができた。