しばらくしてツバサが起きて、 俺がいることに驚きながらも すぐに目を覚まして俺を確認 するように、俺もツバサを 確認するように強く抱きしめた。 「 一輝ぃっ・・ 」 泣きながら俺の名前を呼ぶ ツバサが可愛すぎて、 何度も何度もキスをして、 つられて泣きそうになるのを 堪えながら、”ツバサ”を 頭に刻み込んだ。 朝の優斗の話が、本当なら。 俺がツバサとこうしていられる 時間はそう長くない気がして 確かめるように、忘れないように ツバサを抱きしめた。