名前とか、家出の理由とか。 そう俺が言うと、返事の代わりに 乾いた笑い声が耳に響いた。 「 ・・知らないんだ? 」 「 俺が前なにしたか分かってて それを聞く? 」 愚問。 聞いたら聞いたで後悔するし 聞かなかったらそれもそれで 後悔する。 傷つけたことに後悔して 泣かせたことに後悔して 一番苦しんでるくせに 強がって悪者になって 「 お前、ほんとにバカだよ 」 不器用で、どうしようもないバカだ。 救いようなんかないけど、 俺もバカになって手は差し伸べようか。