「 そんな顔してません 」 「 本当にしてるんだよ 」 「 知りません 」 ふいっ、と顔を逸らすと 可笑しそうに笑った優斗さんは 立ち上がって、キッチンへ向かった。 「 ははっ、本当に面白い子だね 」 話を逸らそうともしない優斗さんは 悪びれもなく私を言葉で攻めると お茶のおかわりをくれた。 「 さて、少し話を戻そうか? 」 再度私の隣に腰を下ろすと 不意に背中を撫でられて、 ゾクリ、と寒気が走った。 反射的に優斗さんから離れて 微かに震える体を抱きしめる。