「 無理はしなくていいから 」




真っ直ぐ見下ろされて、
ゆっくり頷いた。
優斗さんの手が離れて
私は、









───────・・全てを話した。






私の誕生日プレゼントを
買いに行ったせいでお父さんが
死んだこと。




お母さんの心が壊れたこと。
”人殺し”と言われたこと。




頭に焼きついた記憶を全て
包み隠さず話すと、優斗さんが
私をゆっくり抱き寄せた。









「 ・・・美優、 」






どんな慰めの言葉よりも
真っ直ぐ心に届いた気がした。