「 本気で助けたくなっただけ 」








うとうとしていた私の頭を
ゆっくり、優しく撫でて
耳元まで口を寄せると














「 好きだよ、ツバサ 」










意識が途切れるその瞬間。
微かに、聞こえた言葉に
”嬉しさ”を感じたのは
気のせいなんかじゃなくて、







「 ・・・うん、 」





掠れた自分の声が部屋に響いて
”ありがとう”って言えたかな。
気づいたら、私は深い眠りに落ちていた。