「 逃がしてやる。 帰る場所も、生きる意味も 俺が探して見つけてやる 」 両手で、頬を包まれて 色んな感情で歪んだ彼の顔が ゆっくり近づいてくる。 「 諦めるな・・・ 」 キスをして、角度を変えて もう一度キスをして 彼が離れないように、首に 腕を回したら、 私の涙が止まるまで、 何度も何度もキスをしてくれた。