自分から望んで飛び出した あの家に? 「 家に、帰りたいって 」 彼の目の前には”リカ”が いるんじゃないかって、 一瞬疑った。 彼女なら真っ直ぐに彼を見て ”帰りたい”って言うんだろう。 二人に出会った夜に、 二人に見えた女の子は 私じゃなくて、彼女だ。 「 ・・・帰らない 」 ”誰も”私を見ていない。 肉親の母でさえ。