予想通り、怒りで顔を赤くした夏村が思いっきり俺の足を踏んだ。

躊躇いの一切もなく、それはそれは、全体重をかけて。


「いってぇええええええ!!!!」

「っ、ち、違うのよ、平坂!さーさーのー!!いい加減にしなさいよねあんた!毎年毎年あげ
てるこっちの身にもなりなさいよ!!このカスッ!!」


カスとはまた酷い言われ様だが、こっちにも言い分がある。

涙目で夏村を見下ろし、引き攣った笑いを返した。


「…俺を3回も病院送りにしたのはだーれだ」

「!!!!」


はは、ざまーみろ。

足がじんじんと疼くが、十分仕返しをしてやったと、したり顔で笑う。


だが夏村の顔が青褪めたのも束の間、平坂が爆弾を投下した。