「…ぅわ」

恐らく打撲で、赤紫に変化した背中は痛々しくて、目を背けたくなった。


「なん、で、こんなになるまで言わないのよ!?私が気付かなかったら言わずにほっといたわけ!?」


「なんで怒ってんだよ?」
和泉はきょとんとした。

「和泉、馬鹿なの?怒るに決まってるでしょ!?」

なんで、コイツはまだきょとんってしてるのよ!?

私はため息をついた。

「…きっと、みんなそうだよ。怪我したらちゃんと言って…心配する」