本と私と魔法使い

「サリサにも目的があるんでしょう…私には、もう、わかりませんけれど」

遠い瞳をアイリスがした。長い睫毛が下を向く。

「わたしはわたしのまわりがこんな風にならなきゃ全然構わない、例え―人殺しでも」


千亜はいつもの表情に戻っていた。
でも、泣いているようにも見えた。