「行かねぇの?」
「行くわよ、もう。」
「待っててやるから、制服に着替えて、…あと、これ。」

それは、華奢なブレスだった。チャームの黒い石が輝いていた。

「…何これ?」

「まじないがかかってて、多少の加護をしてくれる。」
「ふぅん」

そうなんだ。
………。

「で。」
「で?」
「着替えたいんだけど」

和泉はキョトンとした。