渋々といった感じに和泉は開きかけた口を閉じた。




「へぇ」


「なんですの?」


訝しげに眉を潜めたアイリスに私は、





「王子、王子って言ってるからなんでも和泉の味方だと思った」





アイリスは心外とでも言うように首を振った。