「和泉…春人」

俺がそう言うと、ぷぷーっと笑って、知ってるしぃ、とバカにした様に言った。

…じゃあ、言うなよ?!

イラつきながら、多季を睨んだ。


「まぁまぁ、怒らないで…、アイリスとあの子…咲音は元気?」

「2人と関係あるのか?」

俺が聞くと、質問を質問で返すの禁止と言った。


「元気だよ、お前がどういうわけで聞いてくるのかわかんねぇから、それしか言えねぇけど。」

「良かったー、アイリスはともかく、咲音は今後重要な役割りがあるからさぁ…ちゃんとしといてね?騎士くん?」


重要な役割り?

俺の顎を持ち上げて、そ、と言った。


「咲音は何十年と待ち望んだ"共鳴者"なんだよ。サリサのね」


くっくっくっと笑いながら、脚で横腹に蹴りをいれた。

「ッ…」