―――バタン。 ああああもう。母さんなんでもっと早く教えてくれないんだよもう! …いや、俺が起きなかったのが悪いのか… 授業は既に始まってる。 ていうかもう遅刻だ……。 学校に着いた頃には9時20分くらいになっていた。 幸運なことに俺の席は一番後ろ。 一時間目はユルい先生の数学だから、後ろのドアをそーっと開けた。