チャイムの音が鳴る。 玄関を開けると…… 「えっ、瑠璃?」 「傷の手当て。」 リビングのソファーに座らされ傷の手当てをされる。 「傷、結構深いんだね……。」 「あぁ。でも気にすることじゃないし。」 「でも、傷跡消えないよ。」 「大丈夫だって。」 「でも……。」 「でも、何? あれは、花瓶が勝手に落ちてきただけ。瑠璃は、悪くない。」