あの後、熱はすっかり下がった。



今日は学校に行ける。




あっ……、陽生。



風邪のせいで忘れてたけど、私怒っちゃって、気まずいんだった……。




どうしよ。


そう思いながら、恐る恐る玄関を開ける。





すると、

いつもの光景のように、彼は立っていた。



「遅せーよ。」


「あっ、ごめん……。」





なんだ、陽生普通じゃん。


あんまり気にしてなさそうだし。