朝、いつものように瑠璃の家の前で待ってると…

「蒼……。」


「陽生じゃん。姉貴待ってんの?」


「まぁ、そんなとこ。」


「ふーん。けど、姉貴風邪だから学校休みだぜ。」


「風邪……?」


「そう。昨日の夜から変だったんだよ。やべっ、時間ねぇ。じゃあな~。」



蒼にはまだ聞きたいことがあったのに。



仕方なく一人で学校に向かう。


いつもは、二人で歩く道のり。


一人で歩いてる分、長く感じた。