家に帰ろうと歩き出した瞬間、


__グイッ


陽生に腕を捕まれた。


「お前、なんか変。」


「……えっ?」


「なんか合ったのか?」


「何にもないから、離して。」


いつもだったら、多分心配してもらえて、嬉しいだろうけど今は嬉しくない。


「なんかあっただろ。」


握られているところに、さっきよりも力が入る。


「痛いっ!!もう、離してよ!!」


__ドンッ


陽生を突き飛ばす



「もう、私に構わないで。」



それだけ言って、家に駆け込んだ。