陽生の事……。



「す、好きな訳ないじゃん。だって、幼なじみなんだよ。

私、幼なじみなんて恋愛対象外だもん!!」




素直になれない自分がいる。





ホントは、陽生の事大好きなんだよ。



「へぇ~。じゃあ、あたしが陽生の事好きになろーっと♪」



「……えっ……。」


「ダメなの……。」


「ダメじゃないよ……。」



本当は、すっごく嫌だけど……。




そんな私と梨央ちゃんの会話を


悲しそうに聞いていた陽生が

何を思っていたのか、私にはまだわからなかった………。