初めて聞くような、とても低い声…
「し、知らないわよっ!……その男が…」
「まだ言い訳する気かよ。」
「っつ……」
睨み合う陽生と梨央ちゃん。
「あんたなんて……あんたなんて、さっさと刺されてればよかったの!」
梨央ちゃんが私を睨み付ける。
「……市橋、…お前は瑠璃を傷つけすぎた。…今からてめぇをどん底へ突き落としてやるよ……」
低く、冷たい…
地を這うような声。
思わず鳥肌がたった……
陽生は携帯電話を取り出した。
私と梨央ちゃんは、息を飲む。
「…あ、親父。あのさ、うちの取引先に市橋とかつくとこない?」
梨央ちゃんは全てを悟ったような顔をする。
彼女の顔は真っ青……


