「来ないでっ!」



さっき気づいたけど、あたしの片手は手錠でベッドと繋がれていた。



逃げられない。


「嫌……いや、」



男の体重でベッドが軋む。



「きゃあっ!」



肩を掴まれそのまま倒される。
  


「やっ!」


騒ごうとしたら口を塞がれた。


鼻も塞がれて、息が出来ない。


「騒がねえなら外してやんよ。」


ニヤリと笑う男。


私は頷いた



「はぁ…はぁ」


すると、


さっき口を塞いだ手で、


私の手錠をかけられていない腕を掴む。


身動きがとれない。



胸元が涼しくなり、



見るとボタンが3つ外されたところだった。



「…っつ!」


そのまま、全てのボタンを外され


キャミソールが現れる。


「……陽生……」


「来るわけないじゃない。バカね。」


梨央ちゃんに笑われる。


陽生…