頭がボーッとする。



あれ、私何やってるんだろう?


どこにいるだろう?



思い出せない。




重たい瞼を開けると、知らない部屋。

ベッドへ寝ている私。

私、どうやってここへ来たの?


うーん……



「起きたんだ」



ソファに座っている梨央ちゃん。  



そうだ、

あたし……



変な人に捕まったんだ。


「梨央ちゃん?」



「気安く呼ばないでくれる? あんたのせいで全部台無しよ!ほんとに許せない」



「…え?」



「あんたがいなきゃ良かったのよ! 」


「梨央ちゃん…」



梨央ちゃんがパチンと指を鳴らすと、


奥から体格のいい男の人が2人出てきた。



「好きにして」


梨央ちゃんがそう言うと、ニヤニヤした表情で男の人が寄ってきた。