その場所はあまりこの病院からは離れていない。


走った方が早いか?



すると、


俺の目の前に急ブレーキで車が止まる。



「乗れ!」


それは、俺の兄貴だった。


「帰ったんじゃなかったのか?」


「…瑠璃が心配でな。さっき蒼から電話もらった。」


「兄貴、××ホテルだ。」


「近いじゃん。しっかりシートベルトしとけ。」



シートベルトをした途端、


車は急発進。



運転荒すぎだ。


それだけ、兄貴も瑠璃が心配なんだよな…。





兄貴がとばしてくれたお陰で


10分で着いてしまった。



「俺はここにいる。助けに行くのは、王子様1人だろ?」


兄貴がウインクをする。



「ああ。1人で十分。」



車を降りて、急いでロビーへ行った。