ようやくたどり着いたのは、蒼の病室。


ベッドには、

機械がたくさん取り付けられ、

苦しそうに息をする蒼の姿……。


「蒼……。」



あの時、私が蒼を呼ばなければ?



あの時、私がそのまま大人しくしていれば、
 
蒼は今も普通に生活していたんだ。



「…めん、ご…めんなさい。」



私には

ただただ、涙を流すことしかできない。




たった一人、

機械の音がする蒼の部屋で


私は泣いていたんだ……。