中庭に移動した私たち。


「急にごめん。俺さ、3年の川中って言うんだ。」


「はい……。」


3年の川中……。


どっかで聞いたことあるような…。



「陽生から、瑠璃ちゃんの話をよく聞くんだ。」


陽生……?


思い出したっ!!


バスケ部のエース、川中先輩だ!!



でも、そんな人が私になんの用事?


「……なんだ。」


「っえ?」


いけない、また悪い癖。





「俺、陽生から話聞いてくうちに瑠璃ちゃんの事、好きになってたんだ!」