「…梨央は、俺の姉なんだけど…。
俺さ、梨央に言われたんだ。
『陽生の前から藤堂瑠璃を消して!』って。」
そんなこと言ってたのかよ、アイツ。
「…でも出来なかった。だって、あんな子初めて見たから……。
みんなに優しくて、明るくて、いろんな表情をする。
そんな子を消すなんて無理だった……。」
玲央は続ける。
「昨日、俺にはできないって言ったんだ。そしたらさ……。」
『大丈夫。陽生は梨央のものだし。自分でやるから。玲央、止めても無駄だよ!』
玲央の言葉が頭に残る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…