道路に座りこむ瑠璃に手をさしのべる。




___パンッ


左頬に痛みが走る。


「……んで…?
陽生は、サイテーだよ!!」




走って家に入る瑠璃。




完璧嫌われたな…。




「ははっ、これでいいんだよな。」




行き場をなくしたイライラが募る。


俺は、自分の家の塀を思いきり殴った。




痛みは感じない。



外側の傷より、内側にできた傷のほうがずっと痛い。




瑠璃に嫌われたということが………。