「ごめん。」


「…そうだよね。彼女いるのに。
なにやってんだろ、私。
多分、陽生に彼女が出来たことでびっくりしすぎたんだ。……だから、今のは忘れてね。」



そういって、家に入ろうとする瑠璃を引き留めた。


「…は、る………んっ……。」




言葉で伝えられないなら、



ごめん、強引で……。



俺は無理矢理瑠璃の唇を奪った。


「……ん……やぁ……。」


力なく崩れ落ちる瑠璃。






どうせなら、思いきり嫌われたい。




そんな感情が芽生えた。