「私が払ったのに~!」 「いいんだよ。どーせ親父に請求されるし。まぁ、俺からのプレゼントってことで。」 「うーん……、わかった。ありがとう。」 「ん。」 「じゃあこの服、今度陽生と出掛けるときに着るね♪」 この時私は、陽生の表情が曇ったのを見逃していた。 そして、今度がないということを私はまだ知らなかった。 ねぇ、陽生? 私が知っていたら、未来は変わっていたのかな……?