迎えた朝。 瑠璃の顔色は、良くなっていた。 きっと、安心して寝れたんだろう。 教室に入るなり、市橋梨央に声をかけられている瑠璃。 「昨日、瑠璃ちゃんにメールしたんだけど送れなかったんだぁ。アドレス変えたの??」 当たり前だ。 瑠璃の新しいアドレスを送った人は限られている。 俺、相川、日向、家族、俺の親、桃矢…。 瑠璃に害がないやつにしか、送られていない。 仕組んだのは、もちろん俺。