「んだよ、これ……!」 「わかんない……。最初はイタズラだと思ってたんだけど、これは行き過ぎだよね……。」 無理に笑顔を作る瑠璃を見るのが辛かった。 俺は、無意識に瑠璃を抱きしめた。 「えっ、ちょっと陽生!?」 「辛かったよな。ごめん、気づいてやれなくて。」 「……ッ……。」 俺の腕の中で泣きじゃくる 俺は、ここで市橋が言っていた『警告 』の意味に気づく。 多分、これが警告の証。 そして、帰りの花瓶も市橋の警告だ。