…―― しばらく時間も忘れて抱き合っていた俺達。 でも…別れの時間はきてしまう… 「紫音…あたしそろそろ戻らないと…」 言いづらそうに眉を下げた逢莉。 そうだよな… これが遠距離恋愛だ… でも俺達は頑張るって決めたんだ。 もう1年前の弱い俺達ではないはず… 「逢莉…きっとこれからも、今みたいに会えたとしてもちょっとの時間だったり、滅多に会えなかったりすると思う。それでも…本当にいいの?」 最終確認。 これでふられたら潔く俺も諦めるから… けれど逢莉は…