彼はそれから私が飲み終わるまで黙って傍にいてくれた。 明るかった空はもうずいぶん暗く、私は突然時間が気になった。 いつも自転車で来る道のりを歩いてきたのだから、帰りもかなりの時間がかかるはず・・ そろそろ帰り始めなければ、母に問い詰められる事になる。いや、もしくはもう今から帰ったんじゃ遅いかもしれない・・。 私はポケットから携帯を取りだし時間を確認した。すると・・ 「携帯・・持ってたのか。」