すると、そんな俺の気持ちを見透かしたように、由美がゆっくりと眼鏡を外す。
「フフッ! やっぱり考えて無かったんだ。それならさ、私とゲームしない?」
 
 そう言って、由美は携帯を取り出した。
 
「私ね。貴方の彼女の番号、しっかり登録済みなのよね」
「なっ……!」
 
 思わず大声を出してしまう俺。確かに由美の携帯には、俺の彼女の番号が表示されていた。


「一週間! 貴方が一週間以内に私を本気にさせてくれたら、啓太への嫌がらせは辞めてあげる。でも、もし私を落とせなかったら……」
 
 由美がゆっくりと立ち上がり、俺に近付く。