ため息混じりに呟くと、啓太はトイレに行ってくると言い、教室を出た。

ふと目配せした先。
一人で本を読む彼女。
ふらりと、近づく。

「難しそうなの読んでるね」
「別に。」

うわ、やっぱり連れないタイプだ…。
ノリ悪すぎだろ。

まぁそこは我慢して。
ダチの面子としてこの由美ちゃんを落とした時点でミッションコンプリートってとこで。

俺も、彼女いるしね。