『あの人』はニヤリと笑った。 「良い子だ。次は…………ーーーーーーーーーー」 『あの人』が話しているのを、どこか遠いところで聴いているようだった。 「わかったかい?『X001』」 「……それが……私の名前?」 「そうだよ。でも私以外の者には『紅刃(クレハ)』と名乗りなさい。いいね?」 『あの人』は私の瞳をのぞきながら言った。 その狂気に満ちた瞳をみて、思った。 ーーーーーーーーーーーーー私もこんな瞳をしているのだろうか