大声だしたせいで頭痛が…………



目頭をおさえながら俯く俺を不思議そうな顔で見る雷希。


「何やってんの?」


「お前のせいで頭痛がすんの」


「えっ!?俺のせい!?俺のせいなの!?…………ちがうじゃんかっ!!ただの二日酔いじゃん!!」


「心よむなよっ!!」
このくそ神っ……!!



「てゆうか、お前にかまってるひまねぇんだよ。俺はお前と違って忙しいからな」わざとらしくため息をつくと、俺は再び机に体を向けた。


「2年前より冷たくなってんな……………まあいいや、誠様にあいさつしてこよ」

「今はいねぇよ」


「え?旅行いってんの?」
「ちげぇよ。お前じゃあるまいし。仕事だよ。」