愛してる?...たぶん。

「ンッ……ッ……んん~!!」



ハッと目を見開き、ざっくりと着たニットワンピの襟ぐりから覗くセクシーな鎖骨…は、とりあえずスルーして、肩をガシッと掴んだ僕は、グイッとその身体を引きはがした。



瞬間、プチリと小さな音を立てて彼女の指に絡みついた前髪が抜けてしまったが、そんな痛みより目の前の現実とキスしてしまったという事実に顔が歪む。



「えと、…そのっ…」



「センセ……がっつきすぎー」



「えっ!?あっ、スイマ…セン」



「まっ、いっけど」



「ゴメン…なさい…」



「だから、いーってばっ!あたしも気持ち良かったし!」



「こちらこそ…って、…あっ、あの…」



「ん?」



唇に光るどちらのものともいえない唾液を手の甲でグイッと拭った僕は、おずおずと顔を上げると、生徒…らしい彼女の顔をチラリと見た。