部活も終わり、体育館の鍵を締めた僕は、んーっと伸びをすると、家に帰るべく、持っていたバックを肩にかけ、校門に向かって歩いていた。



早いものでもう10月も半ば。



ついこの間まで昼夜関係なく暑かったのに、もうすっかり秋。



体育館から一歩出ると外は意外と冷える。



ぶるっと身を震わせ、手を擦り合わせた僕は、ポケットの中に両手を突っ込むと、身を竦ませながらスタスタと早足で歩き続けた。